普段の生活の中で、腰痛を防ぐには

普段の生活の中で、腰痛を防ぐには

 腰痛は、放っておくと寝たきりの原因になることもあり、細心の注意が必要です。本稿では普段の生活の中で簡単にできる注意点をまとめてみました。

軽い運動を

 腰痛を防ぐには、腹筋、背筋を鍛えることが重要なポイントになります。激しい運動をする必要はありません。ラジオ体操などで日頃めったに使わない筋肉を使いましょう。
 また、できるだけ歩くようにしましょう。歩く量を増やすだけでも腰痛が改善されることがあります。一目的分ほど歩くことを目標にしてみましょう。もちろん、無理をすることはありません。からだの状態を考えて判断してください。

正しい姿勢を心がけよう

 姿勢が正しくないと、骨盤がゆがみ、腰痛の原因になります。意識して姿勢を良くするようにしてください。

  1. 椅子に腰掛けるときには、深く座る。ちなみに椅子の高さは、座った姿勢で脚の角度が90度になるのがペスト。
  2. できるだけ足を組まないようにしましよう。
  3. 正座するときは背筋をピンと伸ばしましょう。横座りは背骨が歪んで腰痛の原因になったり、症状を悪化させてしまいます。

太り過ぎに注意

 体重が増え過ぎると腰や足に負担がかかります。バランスの取れた食事を心がけ、特にカルシウム(小魚や乳製品)やビタミンCを積極的に摂りましょう。

ストレスをためない

 最近は心因性の腰痛が増えています。現代社会では“ストレスをためるな”といっても無理な話ですが、自分が好きな趣味やスポーツなどで日頃の欝憤を解消するようにしましょう。

適切な寝具を選びましょう

 からだが沈み込まない程度のやや硬めの布団と低すぎたり高すぎたりしない自分のからだに合った枕を使いましょう。

心配なら医師に相談を…

 腰痛の原因には、ヘルニアや圧迫骨折、骨のガンなどの病気も考えられます・症状がなかなか改善されないとか心配な時には、自分で勝手な判断はしないで、医師に診てもらいましょう。


 腰痛の原因にはいろいろありますが、その原因がなんであっても、腰痛の治療に大切なことは、間違った姿勢を治し「正しい姿勢」をつくることです。正しい姿勢とは、ただ単に「まっすぐに立つこと」でつくられるのではなく、常に身体の各部分を正しく使うことによってつくられます。姿勢が正しければ内臓にも無理がかからず、正常にその機能を発揮できます。腰痛を防止するためには、日常生活の中で身体を正しく使い、無理をかけないよう習慣づける必要があります。
日常のいろいろな動作の中で腰を痛めないようにするには、同じ姿勢を長時間続けないことです。主婦は家事のあい間に横になって休むのも良いでしょう。疲れて痛む腰に最も効果的なのは安静にしていることです。